転ばぬ先の杖ということわざがあるが、この転ばぬ先の杖というのは本当に難しい。
特に子供ができてからはこの言葉の意味を考え、本当に転ばぬ先の杖が正しいものなのかと何度も自問自答したものだ。

簡単なことでいえば、危ないことをしようとした時には止める、もしくは怪我をするかもしれないと促していた。
しかし、熱いものを触るなというのは簡単だが、実際に触ってみた時の方が熱いものには触らない方が良いということがはっきりと理解できる。

むしろ、だめだといえば言うほどそのものに対して興味を持ってしまうこともある。
場合によっては過保護になってしまうこともあるだろう。

だからこそ、転ばぬ先の杖は重要なことではあるが、その杖を与える時には本当に与えるべきなのか、与えたことでどのような影響があるのか、本当は学べるものを学べないのではないかなど考えなければならないことがたくさんあるのかもしれない。
ついつい必要以上に転ばぬ先の杖をしてしまっている親は多いだろう。